🎬 MOV to MP4 Converter

macOSでMOVファイルをMP4に簡単変換

はじめに

MOV to MP4 Converterとは?

MOV to MP4 Converterは、macOSでMOVファイルをMP4に変換するツールです。ドラッグ&ドロップで簡単に使えて、ffmpegの知識は不要です。

主な特徴

  • 🖱️ ドラッグ&ドロップ対応 - デスクトップアプリにファイルをドロップするだけ
  • 高速変換 - ffmpegの最適化された設定で素早く変換
  • 🎯 品質プリセット - high/medium/lowから選べる3段階設定
  • 📦 一括変換 - フォルダ内の全MOVファイルをまとめて変換
  • 🌐 Web最適化 - faststartフラグでストリーミング再生に最適化

できること

  • QuickTime (.mov) → MP4 (.mp4) 変換
  • 単一ファイルまたは一括変換
  • 品質の調整(高品質・バランス・軽量)
  • 出力先のカスタマイズ
必要なもの

必須

macOS 10.15(Catalina)以上

Intel MacとApple Silicon Macの両方に対応しています。

インストールが必要なもの

ffmpeg - 動画変換エンジン

セットアップスクリプトで自動インストールできます(後述)。

推奨

  • Homebrew - ffmpegのインストールに使用
  • ターミナルの基本知識 - コピー&ペーストでOK
技術仕様

コーデック設定

項目 設定
映像コーデック H.264 (libx264)
音声コーデック AAC 192kbps
ピクセルフォーマット yuv420p(最大互換性)
エンコーダプリセット medium(速度と品質のバランス)
Web最適化 movflags +faststart
H.264 + AACは、ほぼすべてのデバイスとブラウザで再生できる最も互換性の高い組み合わせです。

インストール

方法A: セットアップスクリプトを使用(推奨)

セットアップスクリプトを使うと、ffmpegのインストールからデスクトップアプリの作成まで自動で行えます。

ステップ1: ターミナルを開く

  • macOS: アプリケーションフォルダ → ユーティリティ → ターミナル
  • または Spotlight検索(Cmd + Space)で「ターミナル」と入力

ステップ2: プロジェクトフォルダに移動

cd dev/mov-to-mp4

ステップ3: セットアップスクリプトを実行

./setup.sh

セットアップスクリプトが以下を行います:

  • ✅ macOSのバージョン確認
  • ✅ Homebrewの確認/インストール
  • ✅ ffmpegの確認/インストール
  • ✅ スクリプトに実行権限を付与
  • ✅ デスクトップアプリの作成(オプション)
初回実行時にHomebrewやffmpegのインストールを求められる場合があります。画面の指示に従って進めてください。

ステップ4: デスクトップアプリを作成(オプション)

セットアップ中にデスクトップアプリの作成をスキップした場合、後で作成できます:

./create-app.sh ~/Desktop

デスクトップに「MOV to MP4.app」が作成されます。

方法B: 手動インストール

セットアップスクリプトを使わずに、手動でインストールする方法です。

ステップ1: Homebrewをインストール

まだHomebrewをインストールしていない場合:

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

ステップ2: ffmpegをインストール

brew install ffmpeg

インストールには数分かかります。

ステップ3: インストールを確認

ffmpeg -version

バージョン情報が表示されればOKです!

ステップ4: スクリプトに実行権限を付与

chmod +x convert.sh create-app.sh setup.sh

基本操作

方法A: ドラッグ&ドロップ(最も簡単)

デスクトップアプリを使えば、コマンドを入力する必要はありません。

ステップ1: アプリを起動

デスクトップの「MOV to MP4」アプリをダブルクリック

📱 スクリーンショット: デスクトップアプリのアイコン

ステップ2: ファイルを選択

2つの方法があります:

  • 方法1: MOVファイルをアプリアイコンにドラッグ&ドロップ
  • 方法2: アプリをダブルクリックしてファイル選択ダイアログを開く
📱 スクリーンショット: ドラッグ&ドロップの様子

ステップ3: 変換完了を待つ

変換が完了すると、macOSの通知センターでお知らせします。

📱 スクリーンショット: 通知の例
初回実行時の注意: アプリを初めて起動するとき、macOSのセキュリティ警告が表示される場合があります。その場合は、アプリを右クリックして「開く」を選択してください。
方法B: ターミナルから実行(単一ファイル)

ターミナルから直接変換スクリプトを実行します。

基本の使い方

./convert.sh video.mov

これだけでvideo.mp4が作成されます。

複数ファイルをまとめて変換

./convert.sh file1.mov file2.mov file3.mov

スペースで区切って複数のファイルを指定できます。

期待される出力

[INFO] MOV to MP4 Converter v1.0.0
[INFO] 品質: high (CRF 18)
[INFO] file1.mov → file1.mp4
[INFO] ファイルサイズ: 125.3 MB → 89.7 MB
[OK] 変換完了 (12.5秒)
方法C: 一括変換(フォルダ内の全MOV)

フォルダを指定して、中の全MOVファイルをまとめて変換します。

カレントディレクトリの全MOVを変換

./convert.sh --all

指定フォルダの全MOVを変換

./convert.sh --all ~/Desktop

デスクトップの全MOVファイルが変換されます。

--allオプションを使うと、同じフォルダに元のMOVファイルとMP4ファイルが保存されます。元のMOVファイルは削除されません。

応用設定

品質プリセットの使い分け

用途に合わせて品質プリセットを選べます。品質 = ファイルサイズのトレードオフを理解することが重要です。

品質プリセット比較

プリセット CRF値 品質 ファイルサイズ 用途
high 18 ⭐⭐⭐ 最高 編集素材、アーカイブ、高画質が必要な場合
medium 23 ⭐⭐ 標準 一般的な用途(推奨)
low 28 ⭐ 基礎的 Web共有、メール添付、ストレージ節約

品質を指定して変換

./convert.sh -q medium video.mov
./convert.sh --quality low video.mov
CRF(Constant Rate Factor)は、画質とファイルサイズを制御する値です。値が低いほど高画質ですが、ファイルサイズが大きくなります。18〜28の範囲で、用途に合わせて調整してください。
出力先のカスタマイズ

デフォルトでは入力ファイルと同じ場所にMP4が保存されますが、出力先を指定することもできます。

出力先ディレクトリを指定

./convert.sh -o ~/Desktop/mp4 video.mov

この例では、MP4ファイルが~/Desktop/mp4/フォルダに保存されます。

フォルダがない場合の動作

出力先フォルダが存在しない場合、自動的に作成されます。

ファイル上書きの制御

デフォルトでは、同じ名前のMP4ファイルが既に存在する場合、上書きしません

既存ファイルを上書きする

./convert.sh --overwrite video.mov

上書きされない場合の挙動

[WARN] video.mp4 は既に存在します。スキップします。

--overwriteを使うと、既存のファイルを削除して再変換します。

オプションの組み合わせ

複数のオプションを組み合わせて使うこともできます。

例1: 中品質で指定フォルダに保存

./convert.sh -q medium -o ~/Movies video.mov

例2: 低品質で上書きを許可

./convert.sh -q low --overwrite video.mov

例3: 全オプション使用

./convert.sh --quality medium --output ~/Movies --overwrite video.mov

トラブルシューティング

問題1: ffmpegが見つからない

症状: ffmpeg: command not found というエラーが表示される

解決手順
  1. Homebrewでffmpegをインストール
    brew install ffmpeg
  2. インストールを確認
    ffmpeg -version
  3. それでも直らない場合、PATHを確認
    echo $PATH

    HomebrewのPATHが含まれているか確認してください(/opt/homebrew/bin または /usr/local/bin

問題2: 変換が失敗する

症状: Conversion failed というエラーが表示される

解決手順
  1. 入力ファイルがMOV形式か確認
    file video.mov
  2. ファイルが破損していないか確認

    QuickTime PlayerやVLCでファイルを開いてみてください。

  3. ffmpegで直接変換を試す
    ffmpeg -i video.mov -c:v libx264 -c:a aac -b:a 192k test.mp4

問題3: デスクトップアプリが開かない

症状: アプリをダブルクリックしても何も起こらない

解決手順
  1. 右クリックして「開く」を選択

    macOSのセキュリティ機能が、未署名のアプリをブロックしている可能性があります。

  2. システム環境設定で許可
    • 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「一般」
    • 「このまま開く」ボタンをクリック
  3. ターミナルから実行してエラーを確認
    open "MOV to MP4.app"

問題4: 変換が遅い

症状: 1分の動画に何分もかかる

解決手順
  1. 品質プリセットを下げる
    ./convert.sh -q low video.mov

    品質を下げることで、変換速度が大幅に向上します。

  2. コンピュータのスペックを確認

    古いMacや、空き容量が少ない場合は、動作が遅くなる可能性があります。

用語集

専門用語の解説

用語 説明
ffmpeg 動画・音声を変換するためのフリーソフトウェア。このツールのコアエンジン。
MOV AppleのQuickTimeで使われる動画フォーマット。macOSでよく見かける。
MP4 最も互換性の高い動画フォーマット。ほぼすべてのデバイスで再生可能。
コーデック 動画・音声を圧縮・展開する方式。H.264やAACなどがある。
CRF値 Constant Rate Factorの略。値が低いほど高画質だがファイルサイズが大きくなる(18〜28が一般的)。
H.264 最も広く使われている映像コーデック。高圧縮で高画質。
AAC Advnaced Audio Codingの略。高品質な音声コーデック。
faststart Webストリーミング用に最適化。ダウンロード中から再生可能。
Homebrew macOS用のパッケージ管理ツール。ソフトウェアのインストールを簡単にする。
ドラッグ&ドロップ ファイルをマウスで掴んで、別の場所に移動する操作。
PATH コマンドを探す場所を指定する環境変数。これが正しく設定されていないとコマンドが見つからない。
よくある質問

Q: 元のMOVファイルは削除されますか?

A: いいえ。元のMOVファイルは保持されます。同じフォルダに新しいMP4ファイルが作成されます。

Q: WindowsやLinuxでも使えますか?

A: いいえ。このツールはmacOS専用です。WindowsやLinuxの場合は、ffmpegを直接使うことを検討してください。

Q: 変換後の画質は劣化しませんか?

A: 品質プリセットを「high」にすれば、元の画質に非常に近い仕上がりになります。ただし、再エンコードのため、理論上はわずかに劣化します。

Q: 一括変換で何ファイルまで処理できますか?

A: 特に制限はありません。ただし、ファイル数が多いほど処理時間が長くなります。

Q: 変換を中止するには?

A: ターミナルで Ctrl + C を押してください。